今井アーカイブ

クリエイター今井秋芳のブログ。2008年は『東京魔人學園伝奇』シリーズ生誕10周年。いろいろ頑張ります。
プロフィール
一番下へ / 下へ
<前 記事の一覧 次>

2008/09/30(火)1:11 【仕事
戦うという事

育ってきた環境も見てきた事柄も物の考え方も異なる他人同士が一緒に仕事をするというのは簡単な事ではない。
世の中には「そこまで人生を賭けて仕事するつもりはない」とか「無理をせずに、もっと楽にお金が稼ぎたい」などという甘い考えで、物作りに向かう者も少なくない。
エンターテイメントを扱う者に必要な事は、「自覚」と「責任」と「献身」であると私は考えている。
クリエイターという仕事に対する自覚と責任を持ち、お客さんやファンの喜ぶ姿のために自己の打算や地位や権力を最優先する事なく制作に献身的に取り組める者だけが、エンターテイメントに携わる資格を持っているのだと思う。
確かにミスを起こし、それをうやむやにしても大企業は潰れないかもしれないが、ミスひとつで作品は死んでいくのだという事を自覚するべきだろう。
私は基本的に会社や自分の利益不利益を基準に仕事を選んで仕事をしている人間を特別扱いする事はない。
大切な事は、どんな仕事でも情熱を注ぎ、モチベーション高く自分のプライドを懸けられるかどうか。
その覚悟がない場合、多くの場合、仕事をする前に抱いていた理想と実際の仕事の厳しい現実のギャップに驚く事となるだろう。
「産みの苦しみ」という言葉があるが、クリエイターが作品を産み出すというのは、簡単な事でも楽しい事だけもない。
文字通り、苦しみが伴うものなのである。
その苦しみを享受する覚悟があるのかどうか。
見知ったスタッフだけで作品を作るのではなく、見ず知らずのスタッフと組んで作品を作る時、一番の障害になるのも正にそこだと思っている。
同じような価値観を持っていない―――特に片方が「手間は最小限、楽して金を儲けたい」とか「誰も見ていなければ手を抜いてもわかりはしない」と考えている―――者が相手の場合は、良いコンテンツを作り続けていく事は困難だと思われる。
多くのコンテンツのプロデューサーやディレクターが、スタッフリングが重要というのは、そういう意味も含まれていたりする。
物作りは、戦争だ。
誰かひとりの気の緩みが、プロジェクトを破綻させ、仲間の命(=クリエイター生命)さえも奪っていく。

我々は、そういう戦場で戦っている。

一番上へ / 上へ

■コメント

今井秋芳
『>>つまりさん
コメありがとうございます。
私もまだまだ精進しないといけないと思っているので、頑張りたいと思います。
誤解のないようにいっておくと、ナツメを始めスタッフたちはよく頑張ってくれましたし、最初からいっているようにマーベラスも魔人を作る機会を与えてくれたので感謝しています。
だからこそ、いろいろと何とかしたいなと思っているのですが。』
(2008/10/03 0:52)
一番上へ / 次へ / 一番下へ


 ■コメントを書く(2件)

<前 記事の一覧 次>

TOPに戻る
今井秋芳へのメール、お手紙の送り先はこちら

ログイン